捨てられない物があります。 壊れたサンダルと破れたバック。
バラナシへ行ったときに壊れたサンダル。新しいのを買えばいいやなんて
思ったものの ニコニコ手招きをするお兄さんが。
あっという間に針と糸でちょこちょこちょこって直してくれました。
アジメールへ行ったとき、今までインドで生活をしていて、「私は物が盗まれ
ないという」と思い込んでいましたが、が5年目にして初めて、雑踏の中で手
にした布のカバンが誰かに切られ、家の鍵を盗まれました。
カバンの中にはクレジットカード入りのお財布、一眼レフカメラ、デジタルカ
メラ 高価なものがたくさん入っていたのに、なぜ家の鍵だけが盗まれた
のか?未だ持って不思議でしょうがないのですが、ひょっとしたらジンクス
どおり盗まれたのではなく、穴から鍵が落ちただけなのかな?なんて思っ
ています。
その後、新しいバックを買ってもよかったのですが、旅先で適当なカバンが
見つからず、テラーへ持っていくことに。
テーラーのおじちゃんは一目で何が起きたか分かるバックの切られた所に
あて布までして足踏みミシンでちくちく縫い合わせてくれました。
丁寧な仕上がり、修理が終わってお金を払おうとすると
「持ってけ持ってけ」と お金を受け取ってくれませんでした。
物を盗まれた〜と落ち込んでいた私にとって、このおじちゃんの優しさは涙
が出てきてしまうほど嬉しい出来事。
このサンダルとバックは大切な宝物です。
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